某放送を見ていて、主演の出演者(有名作家)が、少年に本は好き?ですかと尋ねると、聞かれた少年は、「はっきりと、嫌いです!読むのが面倒だから!!でも漫画は好き!」と答えました。
この番組を見て唖然としました。
電子書籍の漫画は売れて、書籍が売れない理由は、たったこれだけ!
電子書籍がなぜ売れないかは、また別問題です。
簡単に言うなといわれますが、もし、パソコンの画面が携帯やスマートフォンやタブレットPCの様に液晶のサイズがバラバラだったら読めるはずがありません。
それはユーザー側が端末メーカーを動かせばいいだけです。規格がないけど企画ばかり先行している。これが電子書籍の現状ではないのでしょうか。
で、コミック、雑誌、書籍… デジタル化はいいこと?か悪いこと?と、
書籍の氾濫も一要因ではないでしょうか。
詰まらないのが多すぎると多すぎると思います。
若者は本当に良い本に巡り合えなあいのではないでしょうか。
内用が引きずられるように面白い、為になる、文学的表現が多い、それに伴い綺麗な日本語を使えるようになる・・・こんな本が欲しいですね。
本好きの私からすると、電子書籍と紙の書籍という「選択肢」があるという事は
とても素敵な事だと考えます。
いつの世も、読書好き、読書嫌い、漫画しか読まない人等々、様々な方が居るものです。
私も書店では理系の書棚しか見ません。
文系の作家さんからすれば、漫画しか読まない人と同様に愕然とするのではないでしょうか。
電子書籍の普及について、消費者側として必要な機能は、、
web情報と連携して、簡単にコピペして検索する等の各種連携機能を持っている事、
簡単に扱える「しおり」に相当する機能がある事、
出版社や書籍の種類に依存しない共通したフォーマットや操作環境が必須です。
余分なツールを使わずじっくり読書に没頭したい、
繰り返し読みたい、分厚い本のページめくりは電子書籍に勝るといった場合には、
紙の本として持っていたいです。
現状、電子書籍の普及に必要なツールが発展途上の為、
「紙の書籍を持ち歩かない」以外のメリットが無いというのが印象です。
漫画という電子漫画は、数十巻分の紙の書籍を持ち歩かないというメリットだけで便利です。
それは、持ち歩くという「面倒くさい」を解消している事により、普及しているものだと考えます。
電子書籍と紙の書籍には種類の異なるニーズが存在します。
消費者として選択する時に、そのニーズを満たせる種類の書籍を選択しているに過ぎないのです。
結局のところ、「今自分の出来る事をやる」というのが最善策であり、
売り手や作家等の提供者のみならず、消費者にも同じ事が言えるのだと思うのです。
いつの時代も、また書籍の種類に限らず、
どんな種類の「面倒くさい」を解消するかが、提供する側の課題なのではないでしょうか。
取次の在庫管理に携わっていたものです。
・・・文字に引き込まれる、という文章はどんな形でも変わらなければいいのですが
そうでもないようなのが私たちの世代の感想です。
次世代に判断を委ねるしか無いのかもしれませんが
紙であるか否かに問わず、遺していく、伝えていく文化は残ると思います。